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原発の再稼働はできるか

私は医師(科学者の端くれ)ですので論理的・合理的なものが好きなんですね。
「寝技や談合、根回しが必要な政治」というのは好きではありません。
豪腕であるとか、影のナントカっていうのもキライです。
政治も透明性をもってやってもらいたい。

自民党の中にも、私の好きな議員はいます。
昔だと河野洋平、今だと河野太郎議員なんていうのは好きですね。
その河野太郎議員のブログに
原発の再稼働はできるか
というのがアップされています(6月14日)。
http://www.taro.org/

一部を引用すると
***引用
NHKの水野倫之解説委員や山崎淑行記者らは、最近出版された本の中で「先輩の記者には、『彼ら(電力業界)のいうことは信じるな』と指導されたものです」と述べている。
***引用終わり

彼らの言うことは信じるな、というのが
関係者の共通した感覚だろう、と書かれています。
あなたは電力会社の言うことを信じていましたか?
今でも信じていますか??

原発について電力会社は
ウソを言う、情報を隠す。
「安全だ」、と言い続けるしかなかったものだから、
事故を隠し
数値はねつ造し
労災事故の存在すら隠してしまった。

原発からの温排水の温度を、ずーっと1℃低く改ざんし続けていたことも
明らかになったそうです。

これまでの事故を洗いざらい全部出せ(公表しろ)
というだけでいいのです。
電力会社の言うことは信頼できない、ということがわかるでしょう。
しょっちゅう火災もおこっているし
しばしば放射線漏れ事故をおこしており
その通報が遅れたことを各地の知事などに何度も抗議されているのです。

中国新聞に
電力会社や原発メーカーなどでつくる社団法人日本原子力産業協会(東京)の参事の
方に取材した記事が出ています。
一生の仕事として原発を作り原発の安全性を社会に訴えてきた人ですが、
今は避難所で生活する立場となり、
さすがに
政府や東電の隠蔽(いんぺい)体質はもってのほか。
と語っておられます。
http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/fukushima/series/Fs201106210001.html

今すぐやるべきことは、情報の透明化だと強調する。「そうしないと人々の心は、原子力からどんどん離れていくばかりだ」
そのとおりだと思います。
まずは正しい情報を得て、正しい現状把握をおこなうこと。
原発の是非を判断・議論するのは それからでよいのです。


間違った情報をもとに原発を擁護する人がいます。

温暖化対策に原発推進、という人については
・原発は巨大な湯沸かし器です。
 原発を冷やすために、温排水が大量に出ます。
 その量は、太田川の流量の2倍。
 その温度と量を計算してみてください。
 (温度が低く改ざんされている可能性があるので注意。)
 原発は、気温・水温を上げる装置なのです。
 瀬戸内海のような閉鎖海域に多量の温排水を出し続ければとんでもないことになります。

原発はCO2を出さない、という人については
・原発を動かすために重油タービンを同時に回す必要があり
 かならずCO2を出す仕組みになっています。
 (最新鋭の1基だけは電気タービンなので違うそうです。)
 原発はCO2を出さない、というのはウソです。
 全国の原発で出るCO2は山梨県よりも多いそうです。
今回の原発震災のニュースのなかで
重油タンクも水没し、壊れている映像が流れました。
「なんで原発に大きな重油タンクがあるのか?」
と気づいた人がいたなら、いいセンスです。
原発を稼働するためには必ず重油を燃やす必要があるのです。


カープ チョッパー。
職業柄(?)チョッパーが好きですね。
背番号は 06。
P1150382.JPG広島ブログ
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ビワで唇が腫れる

19日の日曜日は、広島市医師会夜間急病センターで勤務でした。
夏なので患者数は少なかったです。
6月に入ってからもインフルエンザ検査は実施されていますが
陽性に出ている人はいませんでした。

ビワを食べて唇が腫れた、という人が来院されました。
ビワのアレルギーですね。
そこで終わってもいいのですが、
アレルギー専門医は、もう少し突っ込んで問診をします。
花粉症がないかどうか、がキーポイントですね。

花粉症はある、スギではない。
リンゴなどで唇が腫れたりノドの奥がかゆくなったりすることがある。
ということがわかりました。
これで診断がつきますね。

花粉症にともなう口腔アレルギー症候群 です。
花粉症患者さんのなかに、野菜や果物などでアレルギーをともなう人がいます。
唇が腫れる、ノドの奥がかゆい、
さらに重症だと嘔吐、息苦しさが出たりします。
花粉症の原因によって口腔アレルギー症候群が出やすい食品がわかっています。
たとえばスギ花粉症だとトマト。
リンゴや梨、ビワなどはバラ科植物という共通点があり
原因としてシラカバ花粉症が有名です。
シラカバは北海道や長野県が思い浮かびますね。

西日本にはシラカバが多いとは思えません。
では何が原因かというと、
西日本だと ヤシャブシ という植物が原因になるようです。
戦後にオオバヤシャブシを植樹したところ
花粉症+口腔アレルギー症候群が多発し、
六甲山などでは今では伐採がすすめられているそうです。

対策としては
疑わしい食品は避けること。
火を加えれば大丈夫であることも多いので
体調のよい時に少しだけ試してみる、というのはいいでしょう。


宮島には広島大学の自然植物実験所というのがあります。
通称は 広大植物園 と言います。
ですから、ときに観光客がタクシーで来て
「で、花を見せてください、花はどこですか?」
と言うことがあるのだそうです。
自然の状態にある植物を観察する場所ですので
お花畑のようなものは ここにはないのですね。
1~2時間で観察するコースがいくつも用意されています。
子ども会などで20~30名そろえば指導していただくこともできますよ。
先日、日本宇宙少年団広島分団で植物観察会をおこないました。
ヤシャブシが載っているかどうか、調べてみましょう。
P1150352.JPG広島ブログ
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スプラウトを生で食べるな

生肉ユッケでの病原性大腸菌O-157食中毒が問題になったばかりですが、
生肉を食べていない3歳児が死亡しています。
読売新聞 6月19日(日)21時41分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110619-00000577-yom-soci

肉以外にも感染源になりうる食品があります。
それは、スプラウト。

ドイツでは大規模な病原性大腸菌O-104感染がおこっており
現在 死者36名、感染者3300名以上、
腎機能の永続的廃絶(透析か腎移植が必要という意味)100名以上
になっています。
ヨーロッパでの出来事なので、日本国内ではあまり報道されていません。

ドイツ当局は、スプラウトが原因と断定し、
各種スプラウトを生で食べないよう勧奨を出したそうです。
Bean sprouts というので、モヤシ に相当でしょうか。
家庭でも、店でも、生で食べないように、と。
この情報は外岡立人先生の
新型および鳥インフルエンザ直近情報 徒然日記 に紹介されています。
http://panflu.world.coocan.jp/jyouhou/BIRDFLU/diary/index1.html

アメリカではFDA(食品医薬品局)が10年以上も前から
スプラウトは生で食べないよう勧告を出しているそうです。
外岡先生のまとめ 引用・転載自由だそうです。
http://panflu.world.coocan.jp/jyouhou/BIRDFLU/2011/Experts%20link%20sprouts%20to%20fatal%20illnessesUSA%20Today.pdf

日本では菅さんが厚生大臣のとき、
堺市で大規模なO-157事件がおこっています。
菅大臣が、カイワレを報道陣の前で食べてみせるパフォーマンスをしていましたね。
カイワレ大根もスプラウトの一種です。
日本ではカイワレが原因だったかどうか、うやむやになりましたが、
世界ではスプラウトに起因する食中毒事例の中で最大のものとして
報告に数えられています。
http://bites.ksu.edu/sites/default/files/Sprout%20associated%20outbreaks_0.pdf

我が家では、忙しい時の夕食の追加の一品として
ブロッコリースプラウトを刻んでシーチキンとマヨネーズであえたもの
が定番でした。
おいしいし、手軽だし、
子ども達にいろいろな栄養をとってもらおう、と思って。

でも、今後は生のスプラウトは食べないようにします。
FDAが生で食べないよう勧告していたのは知りませんでした。

何で読んだか忘れましたが、
もともと日本では最近まで生野菜を食べる習慣はなかったそうです。
肥料として畑にまいていたのが人糞だからです。
人糞には寄生虫がいて、野菜には寄生虫卵が付着しているのが当然だったんですね。

熱を加えれば大丈夫です。
熱を加えたときにスプラウトの栄養分がどうなるのか、を
知りたいところではありますね。

父の日に。
くぬぎ の長命草バウム&クッキー。
P1150381.JPG広島ブログ
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福井3勝目

昨日・本日と満員のスタジアム。
今日は勝ってよかったですね。
福井に勝ちがついたのが、よかったよかった。

先日のカープ観戦、私たちの後ろの席のグループはまあ~飲む飲む。
ビールが飛ぶように売れていました。ものすごい量です。
そうして酔っ払って大声で騒ぎ
ヒーローインタビューが聞きにくかったですけど、ま、勝ったので許す!
で、本日のお勉強は ビールに関係ある尿酸のお話。

プリン体0 というビール系飲料はいいのか?
 → アルコールそのものがよくない。
徹底して肉類を食べないというのはいいのか?
 → 極端な食生活だと将来ボケるかもしれない。
というお話を御紹介します。

道盛浩さんの バナナ風味ホイップサンドロール
おいしいのですが、私にはちょいと甘過ぎ。
P1150355.JPG広島ブログ
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本日のお勉強
尿酸の代謝を理解する
日本医師会雑誌2011年5月号
帝京大学薬学部 薬品分析学 金子 希代子 先生
要点
尿酸は生成と排泄で考えていく。
プリン代謝経路を介した尿酸の生成を増加させる要因は
 1:遺伝要因
 2:社会・環境要因
  ・食事
    プリン体の多い食品
    ソフトドリンク(砂糖入り)
  ・アルコール飲料
  ・過激な運動
  ・肥満
  ・ストレス
排泄に影響を与える要因
 1:遺伝要因
 2:社会・環境要因
  ・食事
    排泄に影響する食品
  ・アルコール飲料

アルコールは生成にも排泄にも出てきます。
アルコール飲料の影響は
1:アルコールによってATPの分解が促進され尿酸の生成が増える
2:アルコール飲料に含まれるプリン体が影響する
3:大量飲酒では生成された乳酸が尿酸の排泄を阻害する
ということなのだそうです。

最近では高尿酸の人にビールはよくない、と知られてきました。
ビールを缶1本相当(340ml)飲む人は、飲まない人に比べて
尿酸が1mg/dl高いそうです。
そこでプリン体を含まないビール系飲料が宣伝されていますが、
尿酸の高い人、痛風の人には
アルコールそのものがダメ、ということなんですね。
プリン体ゼロなら大丈夫、とは言えないので注意してください。
砂糖・砂糖入りドリンクも要注意です。
アルコールを飲まない甘党は関係ない、とも言えないのですね。

さて、
尿酸については、低ければ低いほどよい、とは言われていません。
血液に含まれている抗酸化能で最も寄与が大きいのが尿酸だそうです。
尿酸が低いために生じる病態として
アルツハイマー病やパーキンソン病との関連が報告されており、
尿酸には神経保護作用があると考えられているのだそうです。
ヒトは進化の過程で尿酸分解酵素を欠損してきています。
神経保護のために尿酸を体内にプールしておく必要があったのでしょう。
(尿酸をプールしておくことが可能となったのでヒトの脳は進化できた、というのが正しいかも)

尿酸が高い、と言われたので肉類は一切食べません、
という人が時々います。
私はつねづね、
「食事の基本はバランス良く食べることです」、
と説明しています。
コレステロールや尿酸が高いと言われたからといって
肉を全く食べない、とか、卵を全く食べない
という極端な行動はおすすめできません。
今回の論文を読むかぎりでは、
あまり極端な食生活だと将来ボケますよ、と言っても間違いではないでしょう。

なお、
高尿酸血症の新薬が発売になっています。
これまでの治療でうまくいかない人は御相談ください。
当院での処方ももちろん開始しています。

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大阪市長が脱原発宣言

大阪市長が脱原発宣言
産経新聞 6月17日(金)21時41分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110617-00000618-san-soci

大阪は橋下知事と平松大阪市長との舌戦が注目されていますが、
すでに「脱原発」については、橋下知事も言及しています。
ただ、大阪府は関電株を保有していないそうです。
これに対し大阪市は関西電力の筆頭株主だそうです。
筆頭株主の脱原発宣言は大きな意味を持つと思います。
勇気ありますねえ・・・。

広島県も広島市も、中国電力に遠慮しているのでしょうか。
株主であろうとなかろうと、
市民県民の暮らしを守るために必要であれば
大阪府、大阪市を見習ってほしいと思うのです。
山口県内では多くの市町が上関原発凍結の意見書を可決しています。
広島県も無関係ではないのですが、
県議会や各市の市議会はどうなっているのでしょうかね?


本日のお勉強は高齢者の意識障害と尿路感染

高津堂のラムネ餡もみち饅頭
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本日のお勉強
高アンモニア血症による意識障害を来した閉塞性尿路感染症の1例
広島医学2011年5月号
呉医療センター消化器内科 小林知樹 先生ほか
要点
87歳、特別養護老人ホームに入所中。
朝から傾眠傾向となり脳血管障害疑いで救急搬送となる。
アンモニア高値。
肝硬変など消化器系異常は認めず。
尿路感染を認め抗生物質点滴で加療をおこなった。
翌日にはアンモニア正常化し、意識レベルも清明に回復した。

高齢者の高アンモニアによる意識障害とくれば
まず肝硬変が思い浮かびます。
そのほかにバルプロ酸など薬剤性、消化管出血などが鑑別に上がります。
そのなかで尿路感染症でも高アンモニア血症となることも報告されているそうです。
(いずれも症例報告です。)

とくに高齢者・老人ホームでは、
尿路感染による発熱は珍しくありません。
意識障害も頭に置いておこう、と思います。

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