呼吸器内科|緩和ケア 折口内科医院・広島

電話番号 082-241-6836

インフルエンザについて(3) ~検査・治療・対策~

2009 年 11 月 13 日

検査について

インフルエンザの検査キットがあり、10-15分待てば結果が出ます。しかし、検査は100%ではない、ということを御了解ください。

体の中でウィルスが十分増えていなければ、検出できません。
たとえば、発熱してすぐに受診した場合では陽性率はかなり低いです。

検査で陰性だったが、翌日再検査を受けたら今度は陽性だった、という状況はよくみられます。
また、家族内で発病者がいるとか学級閉鎖など感染する状況が存在する場合には、検査は省略して治療に入ることがあります。
必ず検査しないと診断・治療できない、というわけでもないのです。
「2009新型インフルエンザ」と確定するには遺伝子検査が必要です。
しかし遺伝子検査は費用が高いため(1件およそ1万円)、重症患者で診断を確定させなければならない場合にしか実施しないことになっています。
新型かどうか、はっきりしてくれ、と患者さんや医療者が思っても、重症に該当しない時には検査は受け付けてもらえません。
ですから、「新型かどうかはっきりさせてくれ」と医療機関で言わないで下さい。

なお、2009年11月時点では、A型インフルエンザは全て「2009新型インフルエンザ」
です。治療方針は季節性インフルエンザと変わりありません。

治療

抗インフルエンザ薬としてタミフル・リレンザがあります。
タミフルは内服薬、リレンザは吸入薬です。未成年の場合にはリレンザを処方することが多いですが、幼児ではうまく吸入できない場合があり、その場合にはタミフルになります。
高齢者で肺機能が低下している人も吸入が困難で、タミフルとなります。
抗インフルエンザ薬は、体内で増殖したウィルスが次の細胞に飛び移らない・感染を広げないようにする薬です。ウィルスそのものを殺すわけではありません。ウィルスを殺すのは自分自身の免疫力です。
ウィルスが少なければ少ないほど抗ウィルス薬は有効で、このため発病後48時間以内での使用が原則となっています。発病後48時間以上経過している場合は薬は使用せず、そのまま安静にしてもらうだけになります。
解熱剤にも注意が必要です。インフルエンザの時には、家庭にある解熱剤は使用しないでください、脳症などを引き起こす危険性があるのです。アセトアミノフェンという薬は大丈夫です、医師から処方されるはずですので、その薬だけ使用してください。

抗インフルエンザ薬を使用していても良くならない、とくに息苦しい、嘔吐する、ぐったりするなど病状が悪化する時には、病院を受診してください。入院が必要な場合があります。
とくに2009新型インフルエンザでは、発病後1-2日で急速に悪化する人があり、その期間は1人にしないこと、子供さんについては保護者の方が目を離さないようにしてください。

予防

特別な予防策はありません。
うがい手洗い咳エチケットを徹底しましょう。
咳の出る人は、マスクをしましょう。
マスクは安価な不織布マスクで十分です。
N95などの高機能マスクは訓練された医療者向けであり、一般の方には向きません。
息苦しくて10分もマスクをつけていられないでしょう。
もしインフルエンザにかかったら、お薬を飲んで、家で安静にしていましょう。
熱や咳があるのに出勤したり友達と遊んだりしていると 回りに感染を広げてしまいます。
インフルエンザを治すのは自分の体の免疫力です。
ふだんからバランスのよい食事、十分な休養と睡眠、規則正しい生活を心がけましょう。


ページトップへ

Copyright c 2008 折口内科医院l Rights Reserved. -ホームページ制作 SIMPLE-Web-